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1枚ノート 07/34 『灸と神経生理学①』をA4 1枚にした要約です。文章はすべて本編からの抜粋で、このページで新しく書いた説明はありません。ブラウザの印刷(⌘P / Ctrl+P)でA4 1枚に収まります。

1枚ノートNo.07 / 34全15章/引用文献27件2026-09-07

灸と神経生理学①

この教材が扱うこと二分冊の①にあたる本書は、皮膚での受容から脊髄後角までを扱う

この教材の数字3つ

  1. 熱は、熱のままでは伝わらない皮膚で活動電位に変換されてはじめて脳へ届く
  2. TRPV1は43℃、TRPV2は52℃で開く温度は強弱ではなく開く分子を切り替える変数
  3. 灸の局所反応は脊髄を切っても残る増加相は脊髄より末梢に反射弓を持つ軸索反射

臨床への翻訳本文からの抜粋

  1. 04章 灸の実測温度と、開きうるチャネル

    施灸の距離設定(皮膚から何mm)は、快・不快の調整ではなく温度条件そのものの設定である。上記の実験では 35mm と 10mm の距離差が 38℃ と 46℃ の温度差になり、アウトカムに有意差が出た。臨床で「熱くないように遠ざける」ことは、動員する受容体を変える操作でありうる。効果が出ないときに検討すべき変数として、経穴の選択より先に距離と温度がある。

  2. 08章 ヒトで測れたこと:フレア反応

    ヒトで確かめられているのは、ここまでである。「灸の局所反応の主要部分がカプサイシン感受性C線維を介する」ことは、ヒトの実験で示されている。一方、そこから先——脊髄で何が起き、脳がどう応じるか——は、以降の章で見るとおり、ほぼすべてが動物実験の知見である。患者に機序を説明するとき、この境界線を越えないことが誠実さの基準になる。

  3. 13章 侵害入力が侵害入力を抑える

    「痛いところから離れた場所に灸を据えても効く」という臨床経験を、DNIC/CPMで説明したくなる。その説明は解剖学的に成立しうる経路としては妥当だが、灸で実証された経路ではない。患者への説明では「そういう仕組みが身体に備わっていることは分かっている」までにとどめ、「お灸がその仕組みを動かしている」と断定しないことが、現時点の証拠に対して誠実な態度である。

この教材を読むとできるようになること

  1. 序章熱は、熱のままでは伝わらない「温熱刺激」という一語で灸を片づけない読み方が身につく。
  2. 第I部熱が信号に変わるまで灸の実測温度を、その温度で開くチャネルの地図の上に置けるようになる。
  3. 第II部どの線維が動くかどの線維が動いているかを組織の層と結びつけ、軸索反射という脊髄を経ない経路を説明できるようになる。
  4. 第III部脊髄後角で何が起きるか脊髄後角が中継点ではなく編集点であることを、灸の実験データで示せるようになる。
  5. 第IV部本書が答えられなかったこと末梢・脊髄のレベルで何が分かっていないかを具体的に言えるようになる。

分かっていないこと第14章「本書の範囲で見出せなかったこと」より

  • 灸の加温プロファイルでのヒトAδ・C線維閾値
  • 透熱灸(有痕灸)の神経応答
  • ヒトの施灸によるCGRP・サブスタンスPの遊離量

次に読む1冊灸と神経生理学② — 後角までの道筋が分かったので、次はその信号が脳で何を起こして返されるのかへ進む。

この1枚は本編の抜粋です。数値は原著の報告値、[n] は本編の引用文献番号。判断の前に本編と原著に当たってください。

本編を読むhttps://kyu.yomogi-base.jp/moxa-neurophysiology/

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