moxibustion — evidence & inquiry
お灸には、 何ができるのか。 どこまで分かっているのか。
お灸だけを扱う教材サイトです。皮膚で熱がどう受け取られ、体の中で何が起きるのか。原著データにさかのぼって確かめ、分かっていることと、まだ分かっていないことを同じ精度で書きます。そのうえで、データとデータのあいだを埋める考察も、考察とはっきり分かる形で載せていきます。
はじめての方へ
START HEREお灸のことを、もっとちゃんと知りたい方へ。七つの問いを順にたどると、このサイトの教材22冊がどこに何を書いているのかが分かります。専門用語はその場で定義し、数値はすべて原著の報告値だけを使います。まだ分かっていないことは、分かっていないと書きます。
- 01お灸ってそもそも何?熱の伝わり方が違う複数の手技の総称である
- 02お灸は体に何を起こす?局所ではまず下がり、それから上がる
- 03熱は皮膚でどう感じられる?温度は強弱ではなく、開く分子を切り替える
- 04神経はどう反応する?二本の線維が、皮膚の温度で使い分けられる
- 05痛みにはどう関係する?痛みの型を決めてからでないと読めない
- 06研究ではどこまで分かっている?エビデンスには、疾患ごとの順序がある
- 07まだ分かっていないことは?ヒトの神経系で何が変わったかの層が空白
全9章・理解度チェック6問。新しい数値は足していません。すべて既刊の教材に掲載済みの報告値です。
教材
MATERIALS各教材に領域(基礎生理学 / 臨床応用 / 安全性 / 考察・展望)とテーマ(循環・血流 / 神経・痛み / 自律神経 …)のタグを1つずつ付けています。下のタグで絞り込めます。
灸は体に何をしているか
材料・温度・皮膚・血流・神経・痛み・自律神経・組織修復・安全性。機序と物理と測定の14冊です。
灸と血流の生理学①
温熱はどの分子を介して血管を変えるのか。
読む →灸と血流の生理学②
灸の種類ごとに、局所と全身の血流はどう変わるのか。
読む →灸と神経生理学①
灸の熱は、どこで電気信号に変わるのか。
読む →灸と神経生理学②
後角を出た信号は、脳で何を起こして返されるのか。
読む →灸と痛みの生理学①
痛みの経路のうち、灸はどこに手が届き、どこには届かないのか。
読む →灸と痛みの生理学②
その数値を、どこまで額面どおり受け取ってよいのか。
読む →もぐさの特性
もぐさは何でできていて、燃やすと煙に何が出るのか。
読む →温度曲線
燃えているとき、温度は時間とともにどんな形を描くのか。
読む →灸と自律神経①
自律神経とは何か。体表への熱は、どの道を通って臓器に届きうるのか。
読む →灸と自律神経②
「自律神経が変わった」と言うために、何をどう測るのか。
読む →お灸の安全性
どこからが治療刺激で、どこからが組織損傷なのか。
読む →灸と組織修復
灸が意図的に作る微小な熱傷を、「治療効果」と呼んでよいのか。
読む →灸と皮膚の生理学①
灸が熱を加えているその組織は、そもそも何でできているのか。
読む →灸と皮膚の生理学②
灸の熱は皮膚のどこまで届き、何がそれを止めているのか。
読む →この患者に、灸をどう使うか
疾患ごとに①「病態と適応」と②「エビデンスと臨床判断」の2冊で構成します。①は灸を選ばない判断の巻、②は選んだときに何をどこまで言えるかの巻です。
灸の臨床|産科① 病態と適応
この妊婦に灸をしてよいか。どこからは、医療機関へ回すか。
読む →灸の臨床|産科② エビデンスと臨床判断
なぜ Cochrane は「中等度の確実性で有効」と言い、西欧の試験は陰性が並ぶのか。
読む →灸の臨床|婦人科① 病態と適応
この訴えは何で、どこからは医療機関へ回すか。
読む →灸の臨床|婦人科② エビデンスと臨床判断
アウトカムを変えると、同じ灸が首位にも最下位にもなる。
読む →灸の臨床|緩和ケア① 病態と適応
据えるかどうかより先に、据えない理由が立つかを決める。
読む →灸の臨床|緩和ケア② エビデンスと臨床判断
診療ガイドラインが推奨した灸は、艾を燃やしていなかった。
読む →灸の臨床|消化器① 病態と適応
腹部への灸と四肢への灸で、胃の運動は逆向きに変わる。
読む →灸の臨床|消化器② エビデンスと臨床判断
症状の指数も血液の炎症も動いた。内視鏡だけが動かなかった。
読む →準備中
同じ編集方針で順次追加します。臨床編は全14冊を予定。次は運動器です。
理解度チェック
公開中の教材から全194問。1問ずつ正誤と解説が出ます。教材を読んだあとの確認にも、読む前の腕試しにも使えます。
読み方
HOW TO READすべての教材は、序章にエビデンス階層表を置いています。系統的レビューと動物実験と非査読の実測報告を、同じ重みで並べません。本文中でも、いま読んでいる数値がどの階層のものかが分かるように書いています。読者に先に渡したいのは結論ではなく、疑い方です。
| 階層 | デザイン | 主な弱点 |
|---|---|---|
| A | 盲検化RCT/Cochraneレビュー | 本数が少ない。偽灸の妥当性 |
| B | 健常者実験(客観指標) | n が小さい。短時間観察 |
| C | 動物実験(機序解明) | 刺激条件がヒト臨床と異なる |
| D | 非盲検RCT/単群前後比較 | 出版バイアス大。期待効果を分離できない |
| E | 実技者の実測報告・症例報告(非査読) | 査読なし。ただし物理測定値は有用 |
編集方針
EDITORIAL POLICY数値はすべて原著の報告値
本ライブラリに載る数値は、一次文献に記載された値をそのまま引用しています。編者が計算・推定した値は含みません。実測波形でない図は「模式図」と明記します。
エビデンスの強さを毎回明示する
系統的レビュー、健常者実験、動物実験、非盲検試験、非査読の実測報告——これらを同じ重みで並べません。各教材の冒頭に階層表を置いています。
分かっていないことを削らない
臨床で最も使われている手法ほど、実は測定されていないことがあります。そうした空白は、隠さずに「空白である」と書きます。未解決問題の章を必ず置いています。
一次資料へのリンクを必ず置く
すべての教材に、PubMed・PMC・J-STAGE等への直リンクつきの文献一覧を付けています。読者が自分で原著を確認できる状態を保ちます。
対象
READERSHIP鍼灸師、鍼灸学生、鍼灸教育に携わる方、および東洋医学の生理学的基盤に関心のある医療従事者を想定しています。専門用語の解説は最小限にとどめ、そのぶん原著データの密度を優先しています。
各教材は1ファイルで完結する設計です。共通のCSSや外部フォントに依存していないため、保存・印刷・院内での配布がそのままできます。
本ライブラリの内容は教育・研究目的の学術情報であり、個々の患者に対する診断・治療方針を示すものではありません。特定の商品・サービスの効能を示すものでもありません。臨床判断は、施術者ご自身の責任において、患者の状態と関連法規に基づいて行ってください。
- 運営
- 合同会社YOMOGI BASE(長野県諏訪市)
- 媒体名
- 灸エビデンス・ライブラリ
- 編集方針
- 数値はすべて一次文献の報告値をそのまま引用し、編者が計算・推定した値は載せません。 引用文献には到達可能なURLを付し、本文に到達できなかった文献はその旨を明記します。 報告値を超えて可能性を述べる箇所は1冊につき2件までとし、ラベル付きの囲みに入れて成立しない条件を併記します。
- 利益相反の開示
- 運営者はよもぎ・お灸に関連する商品を扱う事業者です。この利害関係を開示したうえで、 本ライブラリの教材では特定の商品・サービス・銘柄に一切言及せず、効能をうたいません。 文献の選定と数値の引用は、事業上の利害と独立して行っています。 自社および自社関係者による発信は、査読の有無にかかわらず出典として用いません。
- 出典の検証
- 全引用文献の実在と書誌を、NCBI(PubMed/PMC)・Crossref・J-STAGE の書誌レコードに当たって照合しています。 照合の結果として差し替えた出典は、各教材の引用文献欄に注記しました。